先月17日(金)、都内で開催された自然環境復元学会にて、「千葉県館山市におけるジビエ加工処理施設での解体記録及び胃の内容物から見る館山市の自然環境」という事例報告をさせていただきました。
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館山商工会議所OBの方から、いろいろと衝撃的なイノシシ動画をいただきました。2021年10月の21時台に、南房総市千倉の山間の道路沿い、車の中から撮影された動画です。ポイント5点で解説します。
戦うキョン
先週水曜に搬入されたキョン11kg・オスは、TGC最大級のキョンでした。顔の毛はゴツゴツな、短期間ではできないような禿げ方をしていました。
捕れない冬②
山の実りが豊か=ベースとなる餌の量が多いという事は、イノシシだけではなくその他の動物も増加している可能性があります。そして今年はネズミも多い気がします。
新年ノウサギ来る。②
ウサギ・キョン両者の生存戦略は、①主に、草食 ②危険察知・逃げるのに特化した身体 という面で似ています。しかし繁殖戦略は、ウサギは多産多死→繁殖期間1ヶ月で約6頭の出産 に対してキョンは少産少死→繁殖期間7ヶ月で1頭の出産 と、細かい部分では異なります。
蓄えるか、発情か
先々週搬入の50kg台オス2頭、体重差は僅かながらも差がありました。ヨロイ部分硬くなり始めの双方、一方は薄く脂が付いていましたが、片方はほとんど付いておらず。
狩猟シーズン開始
火曜はキョンのオス、水曜はイノシシのオス51kg、の搬入でした。明日あたり続々と捕獲連絡がありそう?な、穏やかな週前半でした。
獣の利活用率
本日は搬入無し、でした。先週は続々と搬入がありましたが、朝晩の冷え込み鋭い11月はどうなるでしょうか。
令和4年度の上半期、館山市内で捕獲された有害鳥獣がどれくらい利活用されて肉となったか、を「種類(全捕獲数→処理頭数)利活用率」で表しました。
胃の中
昨日はイノシシ6体!の搬入、本日はアナグマ&イノシシの搬入でした。25kg未満のイノシシは精肉にする部分が取れない為に受け入れをお断りしているのですが、皮剥き体験用に頂く時もあります。本日の3体中2体は10kg台、貴重な皮剥きモデル体と成りました。
イネの食害
イネも穂が出始めるとイノシシが食害をする時期になります。イノシシはイネがまだ米になる前の液体状になった汁を食べます。食べた後の籾殻はくちゃくちゃ噛んだ後に吐き出します。