5(日)はシカ1頭が括り罠にかかり搬入。7(火)も同じく括り罠でシカが捕獲され搬入の、シカ週となりました。
日曜はまだ若いオス48kg。火曜はまだ若いメス20kg。シカの身体はイノシシとは作りが全く異なります。シカの胃は牛と同じで四つに分かれています。ミノ(第一胃)からハチノス(第ニ胃)・センマイ(第三胃)ギアラ(第四胃)と徐々に草が分解されていく過程を見ることができました。イノシシの胃は一つのみ。シカで同じ役割をする胃はギアラとのことで、胆嚢もその辺りに付いているようです。草食動物は肝臓や脾臓の形も異なっていたりするので、時間が許せば観察もじっくりとしたいところ。
一般的にシカ肉は夏に美味しく、冬はそうではないと言われています。冬の山は植物の芽生えが少なくなり、木の皮や落ち葉を食べるためです。3月の館山はすでに春の陽気で、常緑広葉樹や芽吹きも多く見られます。もしかすると肉の味が落ちることは無いのかもしれません。おそらく今後、館山でもシカは増えてくるので、冷蔵熟成期間や味を確かめ、ジビエとしてのシカ経験を積み、棄てずに美味しいジビエとして紹介したいものです。

シカ来たる