本日はオス70kg、メス25kg・30kgの3頭が搬入されました。春へと芽吹きが進んでいる里山にもまだ秋の実りドングリが落ちているようで、パンパンに膨れた25kg個体の胃の中はドングリの殻が目立ちました。

先月17日(金)、都内で開催された自然環境復元学会にて、「千葉県館山市におけるジビエ加工処理施設での解体記録及び胃の内容物から見る館山市の自然環境」という事例報告をさせていただきました。2022年の実数値や解体をして分かった生態、胎児の成長具合でメスの発情を推測したり、胃の内容物と自然環境をセットで把握した事例を話しました。他の研究者の方々の報告と比べると拙い発表ではありましたが、異質の”解体現場リアル”を伝えられた手答えはありました。

その後夜の懇親会にて、リモートセンシングで全国の植生図をデータ化する研究(衛星写真で撮影した画像をAIに判断させて植生を把握する)をされている方と、植生図を描く課題でもある精度を高めるための現場での植物種の裏付けが、南房総エリアは協力できそうな話などもできました。

ジビエも含めた地域の自然環境を、ドローン・リモートセンシング・環境影響評価などの持っている知識や技術を駆使して、広く伝えていく未来が見えた夜でした。先行きは明るいと見こんでいます!

自然環境復元学会

自然環境復元学会」への1件のフィードバック

  • 2023年3月29日 10:08 AM
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    大変興味深い内容でした。ジビエについて全く知識がないのですが、大学生の娘から館山ジビエセンターを知り、記事を読ませていただきました。ジビエ料理は、美味しく食べる手軽に食べるには、までしか頭に浮かびませんでしたが、その枠を超えて知らなければならない情報だと強く思いました。ありがとうございました。未来が明るくなります。

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