30〜40kg台の若いイノシシ2頭搬入が続いた週の始まりでした。やはり昨シーズンの主にドングリ類の実りは異常に豊作だったようで、1年前に産まれた子はオスメス関わらず、山でたっぷり栄養を蓄え脂が乗っています。

TGCでは捕獲されたイノシシの破棄部分を最小限にし、食卓で美味しく食べてもらえる肉として卸しています。しかし精肉時にPSE肉と呼ばれる状態であると、その部分は破棄となってしまう事があります。また部位やその具合によっては、ペットフード用などとして扱う事もあります。

PSE肉とは、肉の断面の色が淡く(pale)、やわらかく(soft)、しまりのない・水っぽい(exudative)状態の豚肉のこと。豚をと殺し、肉をカットするときに発見され、ふけ肉、むれ肉などとも呼ばれている。保水力、粘着力が低く、クッキングロスが多く風味も悪い。原因としては遺伝的な形質と、と殺前のストレスなどが考えられている〜財団法人日本食肉消費総合センターより抜粋

精肉時、前足部分から肩甲骨を外すと血溜まりや白っぽくなっている部分が見られる個体があります。これは大体くくり罠にかかっての暴れて損傷した部分で、後にほぼPSE肉となります。止めさし時に銃で頭を正面から撃たれ、その弾が顎を貫通し腕にまで達し腕の骨が粉砕されていた個体がありました。この場合もダメージ部分は精肉できません。

悲しきPSE肉①

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