昨年11月5日に竜岡で捕獲された140kgのオスは、なめし革となりました。肉は早々に栃木県那珂川町の食肉センターへ卸し味見は叶わずでしたが、革はTGCで保管することになりました。
解体をした代表は「どこから手をつければいいのか」としばし放心し、取っ組み合いの喧嘩をするような解体だったと。ヨロイが分厚いために綺麗な一枚として皮を剥げず、背中から頭部にかけての中心部に切れ目を入れ両側から剥ぎ、何とか一枚の皮にできたようです。
なめされた140kg個体の革をよく見ると、すれて薄くなっている部分や傷だらけの部分があります。オス同士の戦いでよく使うであろう肩部分もキズだらけ。お尻側にも多く見られるキズは、戦いに負けて逃げるときに追撃されてのものなのか…若い頃の古キズもあるかもしれませんが、140kgのお尻に追撃できるさらに大型な山のヌシが竜岡近隣にいるのかもしれません。
一般的には、キズだらけのなめし革は革製品とはなりませんが、140kg個体の歴史が刻まれています。TGCに訪れた際に、形を変えた竜岡モンスターの命に触れてみて下さい。時間帯により職員不在な場合もありますので、ご希望の方はご一報ください♪
140kg竜岡モンスターの皮