ナラ枯れーコナラやミズナラなどのブナ科の広葉樹がカシノナガキクイムシという昆虫を媒体にした病原菌の影響により枯れてしまう現象です。弊社から歩いてすぐの山にもナラ枯れが年々拡大しています。

館山でナラ枯れになる木は「マテバシイ」という常緑広葉樹です。秋になると大粒のどんぐりがたくさんなるのが特徴です。館山ではもともと自然には生えてませんでしたが、戦前に薪や炭の材料として西日本から持って来られて植えられました。特に分布が多いのは南房総市との境目の山々。家の裏に植えられたマテバシイは昔には薪や炭での利用はもちろんのこと、食べ物が少ないときはどんぐりも食べていたそうです。潮風に強くて、成長も早いため20~30年スパンで伐採されて利用されましたが、1960年代あたりから利用されることがほぼ無くなったので、放置されて大木になりました。

マテバシイは大木だとどんぐりもたくさん実って、秋口に林床に落とすため、それを食べたイノシシは「スペインのイベリコ豚に引けを取らない脂身の甘さになる」と科学的に調べようと考えていました。ナラ枯れが進行するとどんぐりの量も減るため、どんぐりイノシシの希少性はさらに上がりますが、それでも生態系はバランスを取ろうとするのかと思います。

最近は竹の仲間も一斉に枯れ始めた個体群が目立ち始めていたり、豚熱がイノシシの間に広がっていたり、さらに気候変動が大きくなっていることなどなども考えると、もっと広いスケールで変化が起きていることを感じます。

ナラ枯れの進行

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