5月1日はイノシシ4頭、2日はアライグマ1頭が搬入されました。秋〜冬のドングリに続き、冬〜春のタケノコも豊作な里山なので、小さい個体も脂を溜めた栄養豊富な様子です。夏のBBQ時期に、脂乗り良いイノシシ肉を出せればと思っています。
山の常緑広葉樹林もだいぶ黄緑色に芽吹き、花が色づいてきました。いま最盛期を迎えているのはスダジイ。芽吹きの中で白味がかった花は控えめですが、匂いは存在感があります。クリと同じくブナ科の木本のスジダイは花の匂いも「栗の花」で、良いか好まぬかは人次第な匂いでもあります。山全体に香るスダジイの花、フジの花の淡い紫と芽吹きのコントラスト、巡る春の里山風景です。
スダジイのドングリは小ぶりで、実の半分程度を殻が覆っています。イノシシが大好物なのも分かるアクの少なさで、フライパンで少し煎れば食べられます。マテバシイはまだ花が咲いていませんが、山に充満するスダジイの花の匂を嗅ぐ限り、多くの花が咲いていそうです。今年の秋はドングリが不作になると予測していますが、この花が受粉しないのか、少なくなっていくのか、この先どうなるのでしょうか。
香るスダジイ