今年も東京環境工科専門学校の実習が館山で行われました。今回はドローンを使った鳥獣害対策の実習。イノシシの巣を発見し実際に観察し、効果的な対策を考えるまでのセットです。

実習2日目に耕作放棄地の上空をドローン飛行させた際、イノシシの巣と疑われるものがありました。実習3日目にその場へ徒歩で行き確認したところ、実際に巣でしたが、古い巣でした。ヨシ・マコモが優先する耕作放棄地の約30cm一段上で、セイタカアワダチソウが優先し、クワの木が隣接する環境でした。巣材はイネ科のヨシやオギで、セイタカアワダチソウは使用されていませんでした。この古巣から、水捌けが悪い場所より乾燥している場所を好む仮説が立てられました。巣を作る環境データが増やせれば、”ドローンで環境の把握→巣を作りそうな場所を優先的に対策する”流れができそうです。

ドローンは耕作放棄地の3箇所で飛ばしましたが、見える範囲に巣は少ない意外な結果でした。パソコンで動画を解析しての判断では、掘り返し/枯れ草や木の枝/イノシシの巣、の区別は付けられそうでした。その巣が今年使ったものなのが・古巣なのか、が折り重なった草の状態から判断できるようになると、今年はどの谷に生息数が多いか、も判別できるかもしれません。

ドローンで鳥獣害対策①

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