TGCの傍ら、依頼があれば環境調査に山へ入ります。8月末にスギ林内を歩いていたら、シカの食害が弱く植生が残っている部分に、違和感のある小枝の固まりがありました。シカ、キョン、イノシシを目撃しながらの踏査だったので、この固まりは林内の小枝で作られたイノシシの巣なのではないかと思いました。そこは少し段々になった地形で、まとまった植生のあるちょうど真ん中の、周りが見渡せるような環境。カモシカの住む山であれば、周辺が遠望できて休める、カモシカのため糞があるような場所でした。

「シカが増えるとイノシシが減る」とはハンター界隈の言葉です。ひとつの要因としては、シカの食害によってイノシシの繁殖環境である草地が少なくなるためではないかと考えていました。天敵の日本狼が絶滅した今、シカも増え続けています。3年前の台風による倒木で明るくなったこの林内では、シカの旺盛な食欲を支える以上の草地・低木が茂っているところも出て来ています。イノシシが巣を作れる環境も増えているのでは、と推測しています。

林内版小枝の巣

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