9月になり4頭も搬入の日やゼロの日もあったり、です。オス59kgを搬入された捕獲者の方は「山にイノシシの気配が増えてきている」と言われていました。ドングリ大豊作だった昨秋から約1年、今年の山の餌はどうなるでしょうか。
先日は安房地域の野生鳥獣害対策会議の本部委員の方々が、TGCと焼却施設の視察にみえました。TGC代表の館山ジビエスタンスとしては、駆除された個体の全活用(=収益化)が持続的な対策に繋がるとの考えで活動しています。ただ、駆除活動自体はそもそも肉にするために捕獲をしていないため、適正な止めさしがされていなかったり、罠に掛かって日が経ってしまい肉として活用できない個体も多々います。中にはTGC開設より賛同してくださり、銃による止めさしからナイフへと変えて活動されている方もいらっしいますのは実にありがたいです。
焼却施設ができるまでの試行錯誤の1年目は、食肉向きではない個体も受け入れていました。ダメージのある個体から可食部分のみを精肉していましたが、時間をかけても卸売りできる肉にはならず、経営面で負担になっていました。”持続可能な利活用”か、は一旦置いての現時点、焼却施設ができたことで、西長田まで捕獲したイノシシを持ってくれば、「ジビエになるか/燃やすか」の選択肢はできました。
視察とジビエと選択肢