本日で施設の受け入れ頭数は75頭になりました。
12月24日に開業してからは全頭受け入れを行いましたが、半数以上が20キロ前後の個体であったため、収益率の観点から25キロ未満の受け入れを1月末に制限しました。それからもほぼ毎日のように搬入があり、館山市の捕獲者さんたちの活動の成果、協力のお陰と思っています。

グラフにすると一目瞭然で、イノシシ受け入れ個体の体重幅は30キロ未満と30キロ以上で概ね同数になります。さらに30キロ未満も25キロ未満と25キロ以上30キロ未満に分けると、25キロ未満の方が2倍以上も多いです。2月1日以降は25キロ以上の受け入れのみとなったため、グラフは徐々に変わってくると思いますが、現時点ではグラフのような結果となっています。小型個体が多い要因としては、親離れした子供たちが罠で捕獲されやすい時期に該当するからと考えられます。

図1 イノシシ受け入れ個体の体重幅

さらにオスとメスの個体数でグラフを作成すると面白いことが分かりました。
一般的に自然界ではオスとメスの比率は概ね1対1になりますが、搬入されるイノシシではオスの方が多い結果となりました。
生態などを考慮すると、冬場のオスは発情期に入って広域を動き回ることが多くなるため、罠に掛かる可能性もメス以上に多くなるのかもしれません。
解体をしているとオスの発情期特有の形態変化(ヨロイや睾丸肥大など)も分かるようになるのですが、それはまた別の機会に発信したいと思います。

図2 イノシシ オスとメスの個体数
75個体を解体して推測できること
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