月曜日に搬入された6頭のイノシシ、秋の実りを食べた脂乗りが良い個体もいました。先週から明らかに搬入数が増えて来ています。
イノシシ出没運転注意
イノシシの動きが収まり仕掛けた罠にかからないのは、山の餌を食べている段階であると推測します。マテバシイのどんぐりは、一昨年が豊作、昨年が大豊作、順当ならば今年は不作になると読んでいましたが、そうでも無いようです。いろいろなところでマテバシイをチェックしていますが、どうも今年も豊作な印象です。
肉の原点
先週はイノシシ捕獲の連絡でその現場へ向かい、止めさしをして自らTGCへ搬入をするオス26kg個体がありました。狩猟体験・解体体験・講話など、多くの方に有害駆除の現実を知ってもらうための機会を設けていただいております。しかし百聞は一見にしかず、理想とする”現実”は、止めさしの現場から経験をしてもらいたいと考えています。
林内版小枝の巣
TGCの傍ら、依頼があれば環境調査に山へ入ります。8月末にスギ林内を歩いていたら、シカの食害が弱く植生が残っている部分に、違和感のある小枝の固まりがありました。シカ、キョン、イノシシを目撃しながらの踏査だったので、この固まりは林内の小枝で作られたイノシシの巣なのではないかと思いました。
風の道
ふた月程前のニュースに、”山形県にある風力発電所の風車付近にクマタカの死骸が発見された”と。風車を更に計画中の地域でもあり、市民団体が進行中の風力発電所事業中止を申し入れました。昨年11月より集めた署名は一万筆超、県と事業者にも提出の予定だそうです。
ドローンで鳥獣害対策②
実習4日目は、開けた谷の耕作放棄地が多い場所で、ドローンの飛行練習と撮影を行いました。するとサシバの幼鳥が出現!ドローンを見に来たようです。ドローンに少し近づいてターンしていたので、意識していた可能性が高いです。離れていくサシバを見ていたら続いてドローンの背後からハチクマの幼鳥も出現!また別のサシバ幼鳥に攻撃されながらフラフラと飛んでいましたが、すぐに見えなくなりました。
ドローンで鳥獣害対策①
今年も東京環境工科専門学校の実習が館山で行われました。今回はドローンを使った鳥獣害対策の実習。イノシシの巣を発見し実際に観察し、効果的な対策を考えるまでのセットです。
ドローンで巣探し
昨年度と同じ専門学校の野生動物管理の実習が、8月下旬にあります。今回の主題はドローンなので、操縦技術に加えてイノシシの巣探しをしようと考えています。
山のドングリ既得権③
令和元年台風による倒木増加で、陽の光がもたらされた林床は雑草が急増しました。陽樹も増えました。老齢になった陰樹には国内移入の感染症が流行り、枯れる木も急増しています。いま山に起きている変革は、自然資源の環境の変革です。イノシシに起きている通年出産などの個々の変革も、この影響下にあると思われます。
山のドングリ既得権②
しかし変革こそ容易くはないです。有害駆除だけ見ても既得権があり、現状では困難です。データ通りにじわじわと衰退して大死亡時代に膝まで浸かった頃合いに動き出せるしかないのか、それでは後の祭りとなってしまわないか。